\section
, \subsection
, \chapter
, \part
)科学技術文書において、文書のもっとも大きな構成要素は節(section)です。大きな節を細分する場合には、それをいくつかのsubsectionに分けます。これらを出力するためのTEXコマンドをより大きな構成単位から並べると以下のとおりになります。
\part
\chapter
\section
\subsection
\subsubsection
\paragraph
\subparagraph
これらのコマンドは、以下のように用います。
\section {はじめに}
はじめにいっておきたいことを書いておきます。
\section {本文}
本文のはじまりを書きます。
\subsection {本文1}
ここには2.1の内容を書きます。
\subsection {本文2}
ここには2.2の内容を書きます。
\section {おわりに}
まとめます。
この出力結果は以下のような感じになります。
1 はじめに
はじめにいっておきたいことを書いておきます。2 本文
本文のはじまりを書きます。2.1 本文1
ここには2.1の内容を書きます。2.2 本文2
ここには2.2の内容を書きます。3 おわりに
まとめます。
これらの見出しコマンドはdocumentclass
で設定される文書の体裁によって、使えるものが限られます。たとえば、jarticle
の体裁では\part
と\chapter
は使えません。これらのコマンドは本のようにページ数の多い文献で利用すべきものだからです。
pLaTeX
は、多くの見出し用のコマンドを用意しています。しかし、よく使われる見出し用のコマンドはそれほど多くはありません。多くの 場合、jarticle
の体裁で利用される見出しはせいぜい\section
, \subsection
程度と心得ていて下さい。たかだか数ページの文書に\subsubsection
を用いるのは見苦しいものです。